rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2022年2月25日 社説「革命的な思想攻勢をより強力に行っていこう」

 

 本日の「労働新聞」は、第1面に思想(宣伝扇動)活動に関する記事を集中的に掲載しており、標記社説も、その一環をなすものである。

 社説は、「思想攻勢」の目的に関し、まず、「今日、革命的な思想攻勢の中核的な問題、最優先課題は、すべての人民を敬愛する総秘書同志の革命思想によって徹底して武装させることである」として、「総秘書同志の革命思想を信念化、体質化した真の忠臣、熱烈な愛国者として育てるための思想事業」の展開を訴える。次に掲げる目的は、「すべての人民が必勝の信念高く今年の戦闘目標遂行へと総邁進するようにする」ことである。

 また、そうした課題実現のための方法論上の課題としては、まず、「前世代が発揮した闘争精神と闘争気風によって生き闘争していくようにすること」を挙げ、次に「形式主義は思想事業において最大の禁物、第一の障害物」として、「人民の思想感情と志向、自らの地域、自らの単位の具体的実情と特性に即して方法論を不断に研究し改善」することを求めている。

 更に、「幹部が担っている任務が極めて重要である」として、幹部に対し、「目的意識的に群衆の中に入り込」み、「率先垂範の模範によって彼らを導いていく進撃のラッパ手」になるよう訴えている。

 本社説において最も強調されているのは、やはり「総秘書同志の革命思想」の徹底・浸透である。そして、それは、昨日の本ブログで紹介した社説の強調点とも符合する。こうした一連の主張が繰り返されていることは、それだけ金正恩の権威確立(あるいは維持?)が喫緊の課題になっていることを改めてうかがわせるものといえるのではないだろうか。