rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2023年12月19日 「火星砲18」発射訓練の実施を報道(速報版)

 

 本日の「労働新聞」は、標記に関する記事を掲載。

 とりあえずのコメントは、次のとおり

  • 昨日の大陸間弾道ミサイル発射について、第1面から3面までを費やして写真25枚を添付、「(米韓が)第2回「核協議グループ」会議という核戦争謀議をこらして、またもやわれわれの「政権終焉(しゅうえん)」を言い散らし、共和国に対する「核報復打撃」を実戦化した大規模の連合訓練を強行する企図」に対する「共和国戦略武力の超強硬報復意志と絶対的力の明確な誇示」であることを明記
  • 7月の発射が「試験発射」であったのに対し、今次は、「発射訓練」と称して、実戦配備を誇示
  • ただし、金正恩の次の発言からは、これを以ってとりあえずの対抗措置とし、今後は相手の対応を見極める姿勢がうかがえ、その意味では、抑制的な反応ともいえる

           ※「(今次発射で)われわれの揺るぎない超強硬対応意志と絶対的力を再び明確に誇示した」

          ※「敵が引き続き間違った選択を続ける時には確かに一層進化され、一段と威嚇的な方式を選んでなお一層攻勢的な行動で強力に対応すべき」

  • 写真には「娘」の姿あるが、記事中には言及なし
  • 同日の「労働新聞」に朴明浩副相の王威外相との会見(18日)記事を掲載。同記事は、「相互の戦略戦術的協働」に言及など、昨日紹介の副部長との会談記事に比較し両国関係の緊密さを誇示する表現を多用。対米強硬姿勢への中国の「同調」を印象つけようとの意図を反映か。

本日、外出予定あり、とりあえず。夜に詳細版を掲載予定です。