rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

3月9日 評論「輸入病をなくすことは、生産活性化のための重要な要求」 標記評論は、しばしば批判される「輸入病」とは何か、それがいかなる弊害をもたらすと考えているのかを示したものである。 冒頭、「輸入病」については、「しいて他の国のものを取り入…

3月9日 「隔離解除を規定通り厳格に」 標記は、「党の意図通り先制的で封鎖的な対策をより徹底して 新型コロナウイルス感染症が絶対に侵入できないようにしよう」との共通タイトルの下に掲載された関連記事の中の一つである。 この共通タイトルの中で「党…

3月7日 論説「現時期、経済事業体系と秩序を整頓する上で提起される重要な問題」 「経済事業体系と秩序を整頓する」ことは、「正面突破戦」において掲げられた柱の一つであるが、その具体的内容について報じられることは、余りなかった。標記論説は、それ…

3月6日 論説「事業における大胆性は党に対する信頼の発現」 標記論説は、北朝鮮幹部の執務姿勢の実相を如実に反映したものと考えられる。 論説は、冒頭に金正恩の「大胆性と積極性が党を信じる心から生まれるとするなら、小心性と日和見は党に対する信頼が…

3月5日 社説「人民のために滅私服務する朝鮮労働党の革命的本態を確固として固守していこう」 標記社説も、昨日の本ブログで紹介した政治局拡大会議フォローアップである。 まず、同会議の意義について、「人民の運命を全面的に責任を負う朝鮮労働党の革命…

3月3日 論説「今日の正面突破戦は思想動員戦」(3月5日記) 標記論説の主張は、以前にも紹介した内容であるが、北朝鮮の現状そして目指すところを理解する上で非常に重要であり、たまたま主張されたものではなく継続的に繰り返されているメッセージであ…

3月4日 金予正の対韓非難談話発出の意味 「労働新聞」の記事ではないが、朝鮮中央通信によると、3月3日、金正恩の妹・金予正が「党中央委第一副部長」の肩書で、「青瓦台の低能な思考方式に驚愕を表す」と題する談話を発出した。 内容は、韓国大統領府(…

3月4日 政治局拡大会議関連動向フォローアップ 先月末の政治局拡大会議における「官僚主義」批判をめぐって、その意義を金正恩の「人民大衆第一主義」の発露として強調し、その実践を訴えるキャンペーンが開始されたことは、3月2日の本ブログで紹介した…

3月3日 砲兵部隊の編制について(「前線長距離砲兵区分隊火力打撃訓練」補論) 本日の前掲記事において「超大型放射砲」の配属部隊に言及した。その点について、若干敷衍・整理しておきたい。 まず、指摘したいのは、昨年12月22日付け「労働新聞」で掲…

3月3日 金正恩が朝鮮人民軍前線長距離砲兵区分隊の火力打撃訓練を指導 記事によると、標記訓練は、3月2日に実施され、訓練場を訪れた金正恩(同行者の報道はなし)を現地で「総参謀長陸軍大将朴正天同志と訓練に参加した大連合部隊の指揮メンバーたち、…

3月2日 「党中央の思想と意志のとおり人民大衆第一主義を徹底して具現し党事業に新たな転換をもたらそう」 本日の「労働新聞」は、先般の党中央委政治局拡大会議の内容、とりわけ「官僚主義」批判などの動きに関連して、標記の共通タイトルの下、様々な記…

3月1日 「白頭山精神で自力富強、自力繁栄の活路を力強く切り開いていこう 白頭山地区革命戦跡地踏査講師たちのアピール文に回答して」 2月13日付け本ブログで紹介したとおり、2月7日、白頭山地区革命戦跡地踏査行軍を実施中の全国革命事績イルクン(…