1月30日 評論「正面突破戦の基本方向」
本ブログではかねて、「正面突破戦」の基本的狙いが、対外緊張を名目としつつも、実は、国内の意識改革などの促進にあるのではないかとの見方を繰り返してきたが、この評論は、まさにそのことを直截的に主張するものといえる。
評論は、まず、「今日の正面突破戦は、大きく二つの方向において進行される。一つは、対外的に敵対勢力どもの反共和国孤立圧殺策動を粉砕するための攻勢戦であり、他の一つは、対内的に国家の発展潜在力を総発動し、それに妨害となる要素をなくすための闘争である」とした上で、「ここで基本方向は、我々の内部的力、自力を強化することである」と述べて、国内における取組みが中心であることを明確に示している。
そして、国内における取組みが基本となる理由として、次の2点をあげている。
第一は、「敵対勢力の反共和国孤立圧殺策動を総破綻させるための先決条件になるため」である。「自力更生」により経済面での成果をあげることが、まさにそれにつながるという主張である。
第二は、「我が国家の将来を固く担保するための必須的な事業であるから」である。そのために必要なのは、「事業において現れる不足点を大胆に認定しその都度克服していく」ことである。
評論が結論として訴えていることは、「人民が自分の部門、自分の単位の発展に運命を掛け、分秒を惜しみ、自分の誠実な汗と知恵と努力によって実質的な成果を収め、引き続き拡大していく」ことである。
これは、極めて日常的・常識的な取り組みの訴えと言える。その実践を促進するためのスローガンが「正面突破戦」なのではないだろうか。