rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

8月21日 次期党大会に向けての動き始まる

 

 本日の「労働新聞」は、「朝鮮労働党第8回大会を意義深く迎える火のような熱意 朝鮮労働党第7期第6回全員会議の知らせに接した各界の反響」との共通題目の下、各界幹部の次のとおりの投稿文を掲載している(カッコ内は筆者の役職)

・「正面突破戦の主打撃前方から勝報を!」(内閣副総理兼農業相)

・「党の人民愛の志を実践で奉じる」(黄海北道党委員長)

・「信念高く、発電動力を強化していく」(化学工業相)

・「完工のその日を一日も早く」(魚郎川発電所建設指揮部現場責任者)

・「金鉄労働階級の本分を自覚して」(金策製鉄連合企業所支配人)

 これら文章に共通していることは、大なり小なり、自部門ないし単位の過去の活動における「不足」を指摘・反省しつつ、「(それらをもたらした)古い思考方式と沈滞から抜け出」るべく、奮闘するとの決意を述べていることである。

 そのような総括・反省及びそれに基づく打開策の考究などは、先の中央委員会全員会議において、金正恩がこれまでの経済実績などについて様々な形で分析・総括ないし評価したことにならう形で、各々の部門・単位が実践を求められているものと考えられる。

 つまり、そのような作業は、金正恩が全員会議において「大会準備事業で提起される問題について具体的に明示」したとされることの中に含まれるものであって、一過的なものというよりは、今後、来年1月の党大会に向け、各界各層において進められることになるのではないだろうか。そのような意味で、党大会は、来年に起きる未来の出来事ではなく、今から準備に取り掛かるべき現在進行形の行事とみるべきであろう。