rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2021年12月18日 金正日逝去10周年関連動向(続報)

 

 本日の「労働新聞」は、標記に関し、17日、錦繡山太陽宮殿広場において、金正恩以下幹部総出の中央追慕大会が開催されたこと、同日、金正恩以下「党と政府の幹部」が同宮殿を参拝したことを報じた。また、同日12時には、全国で一斉に汽笛がならされ、全国民が3分間、黙とうしたなどの記事も掲載している。

 このうち、「中央追慕大会」では、崔竜海が「追慕辞」を述べ、延々と(約30分以上)金正日の業績を称賛したのに続けて、「敬愛する金正恩同志の革命思想でしっかりと武装し、全党と全社会に党中央の唯一的領導体系をより徹底して打ち立て、金正恩同志の構想と意図を一心で忠実に奉じていかなければなりません」と訴えた。

 また、同大会では、金予正が政治局委員と候補委員の間の位置に立ち、報道でもその序列で名前が報じられた。韓国報道によると、これをもって同人が政治局委員ないし候補委員に選出されたのではないかとの観測が出ている由だが、それはやや早計であろう。今回は、行事の性格上、娘ということで特別待遇した可能性の方が高いと考えられる。そうした事例は過去にも少なからずあったと記憶している。いずれにせよ、下旬に召集予定の中央委員会全員会議で明らかになるであろう。