rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2021年12月20日 政論「主体革命偉業は永遠に乗勝長躯するであろう 敬愛する金正恩同志の領導にしたがって力強く前進してきた聖なる10年の革命旅程に謹んでこの文章を捧げる」

 

 標記政論は、14日に掲載された同じ表題の政論の続編であり、今日は、その「第2編 新時代の誕生」を掲載している。

 そこでは、金正恩時代の実績として、三池淵市をはじめとして全国に散在する主要な建築・施設整備の成果などを列挙した上で、「自尊心と創造力が強い偉大で立派な人民を育てたことこそ我が党の最も大きな成果である。新人民の誕生、これがまさに新時代の誕生であった」として、人々の思想変化や人材育成などを強調している。

 また、「そのすべての変革を史上未曽有の試練と戦いつつ成し遂げたことこそ古今東西に類例ない奇跡」として、困難な情勢の克服を強調している。

とりわけ、そのような中でも特筆すべき成果として、「11月大事変」(2017年11月29日の「火星砲―15」ミサイル打ち上げ)をはじめとする軍事力整備の進展を力説している。

 そして、そうした成果の陰では、金正恩が「革命家として、人間として経ることのできるすべての苦労をすべてなされ、捧げることのできる犠牲をすべて捧げられ、その過程で人知れぬ血と汗も多く流された」と主張している。

 なお、前回書き忘れたが、同政論の筆者としては、동태관(董泰官), 김철(金哲), 리룡민(李龍民)の3人の名前(音訳)が列挙されており、「労働新聞」としても相当力を入れての連載であることがうかがえる。