rodongshinmunwatchingのブログ

主に朝鮮労働党機関紙『労働新聞』を通じて北朝鮮の現状分析を試みています

2022年1月12日 評論「連続攻撃戦で新たな勝利の活路を開いていかれる我が党総秘書同志」(1月13日記)

 

 標記評論は、12日付け「労働新聞」で、「超音速ミサイル試射連続成功」を大々的に伝えた1面に継ぐ2面に、同旨のいくつかの記事と共に掲載されたものである。

 まず、従前の金正恩の指導結果に関し、「昨年だけでも、我々は暗酷な試練の中で実に巨大な成果を収めた。敬愛する総秘書同志の精力的領導によって、白頭の攻撃精神が時代の強い息吹として羽ばたき、祖国の地の至る所で新たな前進と飛躍のための連続攻撃戦が力強く展開されることができた」と自賛し、「万一、我が人民が苦難の前に恐れをなして躊躇し条件が良くなるのを待ったならば、今日の勝利はもとより、存在さえ維持することができなかったであろう」と主張する。

 その上で、「すべての難関を正面突破しつつ、新たな前進の道へ!」と呼び掛け、「今日、敬愛する総秘書同志が社会主義の全面的富興を促進し、我が人民の世紀的宿望を一日も早く実現するための攻撃戦を陣頭において導いておられる」ことを強調する。

 そして、最後に「我が党総秘書同志の領導にしたがって必勝の信念高く前進していく我々の前途を妨げる力はこの世にない」と結んでいる。

 何ら新味のないこうした主張を敢えて紹介したのは、それがまさに昨日の金正恩立ち合いの下でのミサイル発射の意味を物語っているように感じたからである。換言すると、同発射には、今年の「連続攻撃戦」の進軍ラッパとしての意味合いが色濃く込められていたと考えられるのである。